無料で構築できるPCの総合的なセキュリティ

無料で構築できるPCの総合的なセキュリティに関して必要なソフト等を紹介します。

Firewall / Anti Virus / Spyware / 面倒だという方へ

基本

最新のSP (サービスパック)を当て、WindowsUpdateをしておきましょう。
Outlookは使わない、HTMLメールも使わない。
こまめにデータのバックアップをしておく。
アプリやゲームをよくダウンロードする場合はAutoRunを切る。

エクスプローラーの[フォルダオプション]→[表示]タブ→[登録されている拡張子は表示しない] のチェックを外して拡張子を表示させるように設定しておく。

AutoRunのOffの仕方

AutoRun(自動実行)とはCD-ROMやオーディオCDをセットした時に
インストーラーや特定のアプリケーションが起動する機能です。
イタズラされたインストーラーを起動した場合、ウイルスを実行されてしまうことがあります。

Windows9x/Me

  1. [マイコンピューター]-[プロパティ]-[デバイスマネージャー]-[CD-ROM]-[プロパティ]-[設定]を開く
  2. オプション項目の「挿入の自動通知」のチェックを外す

Windows2000/XP

  1. [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から gpedit.msc を起動します。
  2. ローカルコンピュータポリシー \コンピュータの構成 \管理用テンプレート\システムを開きます。
  3. [自動再生機能を無効 (オフ) にする] をダブルクリックします。
  4. 「有効」に設定して「OK」をクリックします。

Personal Firewall  パーソナルファイアーウォール

通常インターネット上に接続されていて、Firewall (以下FW) が無いPCは
誰でもPCに侵入できてしまうほど無防備な状態です。
例えるならば、外に「誰でも触ってください」と書かれて放置されている状態です。

ただし、ルーターを使用している場合はFWソフトをインストールする必要ありません。
何故ならルーターにはFW機能が付いているからです。

フリーのFWソフトを紹介します。

ソフト名 ランク付け 解説
Zone Alarm 初心者向き アメリカ、Zone Labs社製。個人または非営利の慈善団体は無料で使用可能。
グラフィカルなUIで初心者にでも簡単に扱えるのがこのソフトの最大の長所と言えるだろう。
ただ、メモリの消費量が他のFWソフトと比べると多く、それがこのソフトの欠点である。
公式サイトで日本語版が提供されているので面倒な日本語化は必要ない。
Outpost 初心者
中級者向き
キプロス共和国、Agnitum社製。
デフォルトの状態で、日本語に対応しているのが嬉しいところ。
インストール時に日本語を選択するだけで日本語化される。
Outpostは、Zone Alarmよりも軽いのが特徴。低スペックマシンにお勧めだ。
Kerio 上級者向き 個人に限り無料というソフト。
設定(ルール作り)が面倒で、多少の知識が必要で初心者には取っ付きにくいソフトであるが、
その分、軽さと安定性で定評があり上級者に好まれている。
WinXP付属FW 玄人向き WindowsXP付属のFWですが・・・。
FW機能を切る事をお勧めします。
このFWが防ぐのは外から中へのアクセスのみです。
Sygate 個人に限り無料というソフト。
初心者でも簡単に使いこなせるソフト。 他のソフトと比べるとデザインに拘っており、
まるでハッカー映画に出てくるようなUIのソフトみたいだ。

パーソナルファイアーウォール関連リンク

Firewallと森で遊ぼう
セキュリティについて説明するページ
Kerio Personal Firewall 設定覚え書き
Kerio Personal Firewall 日本語化パッチ配布所

Anti Virus  アンチウイルス

コンピューターウイルスについては皆さん知っている方も多いと思います。
ハリウッド映画でもお馴染みの存在ですね。

ウイルスとは具体的にどういう悪さをするのかは、各ウイルスによっては違いますが
ハードディスクをフォーマット(初期化)したり、
PCに保存されているメールアドレス宛にウイルスを送りつけたりします。
又、トロイの木馬という種類のウイルスはデータの削除、ファイルを外部に流出させたり、
PCを乗っ取るための窓口として機能したりします。

ウイルスの怖さというのは自分が被害者でもあり、加害者にも成りえるということです。
知らず知らずの内に知人にウイルスを送りつけていたということも有り得るのです。

フリーのアンチウイルスソフトを紹介します。

ソフト名 解説
AVG Anti-Virus 個人に限り使用は無料。
6では公式サイトで登録してからメールでシリアルナンバーを提出されないと
使用できなかったが、7ではシリアルナンバーが必要なくなり面倒な手続きが必要なくなった。
AVGの検出率は市販のソフトに多少劣るようだが、日本では昔から無料であるためAVGが使われておりユーザー数も多く有名なソフトであると言える。
zip形式には対応しているが、lzh形式には未対応。
AntiVir 個人に限り無料。eTrustと同じぐらいの検出率があるようで、まずまずの性能。
フリーでありながら、普通のアンチウイルスソフトと同等の機能を持っているのが特徴。
2バイト文字(日本語)が入っているフォルダのスキャンはできない様だ。
eTrust
(イートラスト)
製品のプロモーション版、検出率はavest!4とほぼ同等。
2バイト文字も普通にスキャンでき、常駐してリアルタイムスキャンすることが可能。

しかし日本でのユーザー数がまだまだ少数であり、あまり名を知られていないみたいだ。
シリアルナンバ無しでインストール可能。
avast! 4
(アヴァスト)
営利目的ではなければ無料で使用可能。
検出率は上々で、あるテストではAVG6の2倍の検出率だったらしい。
日本語版もあり、リアルタイムスキャン・メールスキャンができるのがポイント。
シリアルナンバーが必要、ライセンスの有効期間は14ヶ月ですので使い続けるのでしたら再登録が必要。
BitDefender Free Edition 数あるアンチウイルスソフトの中でも美しいGUIで設計されているソフト。
検出率はavest!4よりも10%程良いらしいが、フリーのためかリアルタイムスキャンできない様だ。
日本語化パッチ有り。

オンライン上でウイルススキャンできるサービスもあります。
ウイルスバスターオンラインスキャン
シマンテック・セキュリティチェック

アンチウイルス関連リンク

日本語化工房-KUP (AVG Anti-virus、BitDefender日本語化パッチ)
eTrust日本語化パッチ
eTrust AntiVirusに関する俺メモ
おじいちゃんのメモ(avast! 4解説)
セキュリティ

Spyware スパイウェア

スパイウェアという言葉を聞いた方も少なくはないはずです。
スパイウェアとはユーザーが知らない内に情報を送信するプログラムです。
と言っても、ウイルス程やっかいなものではありません。

スパイウェアが具体的にどういう行動をするのかといえば、
ユーザーがどういうサイトを訪問したか、どういうソフトを使用しているか、
どういう文字を入力したか等の情報を広告会社のサーバーに送ります。

スパイウェアがどういう経緯でPCに忍び込むのかというと、
サイトを閲覧している時や、ソフトをインストールした時などです。
DivXFree版にAdwareというスパイウェアが入っているのは有名です。

フリーのスパイウェア駆除ソフトを紹介します。

ソフト名 解説
Ad-aware ボタン一つでスキャンし、スパイウェアを検出してくれます。
シンプルでスッキリしたインターフェイスです。
定義ファイルもたまに更新されますのでアップデートしておくといいでしょう。
Spybot このソフト、デフォルトで日本語に対応してくれています。
Ad-awereと同じく定義ファイルがたまに更新されます。
時々普通のファイルも検出されるので自己責任で駆除してください。
リカバリで削除したものも修復できます。
SpywareBlaster これは除去するのではなく、事前にガードしてくれるソフトです。
定義ファイルがたまに更新それます。

スパイウェア関連リンク

【アダルトサイト被害対策の部屋】(ソフトの使い方の解説)

面倒だという方へ

有料ソフトも負けてはいない。
なんといってもデフォルトで日本語化されておりサポートが受けられ、尚且つ高性能。 面倒なフリーのソフトとは違い、最近はアンチウイルス、ファイアーウォール、スパイウェア除去の機能が統合されたソフトが発売されています。

ソフト名 解説
Norton Internet Security 2006 セキュリティと言えばノートン先生だと言われるほど超有名なソフト。
新しいウイルスへの迅速な対応や、トップクラスのウイルス検出率を誇り、
アンチウイルス、ファイアーウォール、スパイウェア除去、迷惑メール除去といった機能も統合されている。
ただソフト自体が重く価格も8900円と高めだ。アンチウイルス単体だと7100円
ウイルスバスター 2006 ノートンの次ぐらいに有名だったのがこのウイルスバスター。
先日のパターンファイルの不具合でPCが異常に重くなる事件があり、一躍有名になったソフトである。
ノートンと同じく新しいウイルスへの対応も早く、ウイルスの検出率も高めだ。
アンチウイルス、ファイアーウォール、スパイウェア除去といった機能もノートンと同じく統合されている。
価格もノートンと同じく8900円と高めだ。
McAfee Internet SecuritySuite 2006 アンチウイルス、ファイアーウォール、スパイウェア除去が一体となったソフト。 価格は10800円と高め。ただアンチウイルス単体だと5800円と低くなるようだ。
NOD32 巨大匿名掲示板2ちゃんねるで評判が良いこのソフト。
未知のウイルスを検出できる独自のエンジンを搭載し、なおかつ驚異的なウイルスを検出率を誇り、
その上、高速なウイルススキャン、スパイウェアの検出もできる高性能ぶりだ。
価格は6800円とノートンと比べると少し低め。

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2005/11/22最終更新