Warez・P2Pファイル共有の大まかな歴史(1994〜2003)

年月 出来事
1994〜2000 FTPやIRC、フリーのホームページスペースを使ったファイル共有(Web割れ)が主流になる。
中には実際に現実で会ってCD-RやHDを交換(OFF交換)する猛者までいた。
末期にはファイルの偽装が流行し、偽装解除は下手なパズルよりも難しかったという。
1997〜1999 Hotline・ICQ等のメッセンジャーを用いたファイル交換が流行り始める。
この頃がWeb割れ(UG)全盛期となり、数々の文化や名言を生み出した。
1999年にはネットランナーが創刊され、後にDownlord板と様々な確執を持つことになる。
1999 Freenetは、政府などの権力による検閲を回避し、言論の自由を実現するのを
目的に作成されたオープンソースのソフトウェアであり同年6月に公開される。
ネットワークに参加するPCを仮想的に一つのHDとして扱う仕様となっており、抜群の匿名性を誇っている。
1999 Napsterが公開される、開発者は後にNapster社を設立。
中央サーバーを通して自分のPCの中にあるmp3ファイルを公開し、交換することができる。
ここからP2Pによるファイル交換の歴史が始まる。
2000 Gnutellaが公開される。米AOL社に買収された旧NullSoft社のWinAMP開発チーム有志が、同社に黙って開発し
2000年3月にWebサイトで公開したが24時間と経たないうちに公開停止になった。
Gnutellaは、中央サーバーを必要とせず、あらゆる形式のファイルを共有することができる。
開発者の一人ジーン・カン氏は2002年、6月29日に自殺。
2000 KaZaAが公開される、海外で最も普及しているファイル共有ソフトと言われている。
2001 WinMXが公開された、Napster互換で中央サーバーを必要とする。
日本では数あるファイル交換ソフトの中で最も普及したP2Pソフト。
ver2.6時代は黄金期と言われ、WinMXは活気に溢れていたという。
WinMXの解説本や雑誌が書店に並ぶという事態にまでなった。
2002 「暇なんでfreenetみたいだけど2chネラー向きのファイル共有ソフトつーのを
作ってみるわ。もちろんWindowsネイティブな。少しまちなー。 」
と47氏が4月にdoenlord板でWinnyの開発を宣言。同年5月にWinny ver1.0を公開。
2003 47氏によるWinnyの開発は着々と進み、5月にWinny ver2.0が公開される。 海外ではあまり普及しなかったものの日本ではかなり普及し、Winnyの解説本が書店に並ぶ程になった。
2003 米サンフランシスコのプログラマー、Bram Cohen氏がBitTorrentを公開。
BitTorrentはファイル共有の効率性(スピード)を重視した仕様になっているが、匿名性が皆無。
PC用のゲームや日本のアニメ等がよく交換されているが、
LinuxのISOイメージの配布等、比較的健全に使われているソフトでもある。
2004 Winnyの開発者47氏が逮捕される。ソフトウェアの開発者が逮捕されるのは世界でも異例。
国会で取り上げられる程、物議をかもし出した。

Topページへ戻る
初公開2004/07/09